結婚指輪を左手薬指につける壮大過ぎる理由は?
結婚指輪をつける指は?
結婚指輪をつける指として、一般的に広まっているのは「左手の薬指」でしょう。婚姻歴がない人であっても、当たり前に知っている事柄です。では「なぜ左手の薬指に結婚指輪をつけるのか?」については、あまり知られていません。
ではなぜ結婚指輪は左手薬指につけるのでしょうか。調査してみました。
左手薬指に走っているものは?
結婚指輪が左手薬指につけられるようになったのは、古代ギリシャ時代にまでさかのぼります。古代ギリシャにおいて、左手の薬指には心臓に繋がる血管があるとされていました。現代医学の観点から見ると、あまりにもな話ではあります。でも古代ギリシャにおける医学は、想像以上に発展はしていたのです。
例えばどこか体調が悪くなったとします。すると古代ギリシャでは、4つの体液の内いずれかがのバランスがオカシイと考えられていました。4つの体液の1つが「血液」です。「血液」は現代医学でも、非常に重要な立ち位置にあります。血液を管理するということは、その人の命運を握るということになります。
人類が踏み入れてはならない領域「心臓」
また古代における心臓は、大変神聖なものとして捉えられていました。心臓に手を出す行為は、神様への冒涜に等しいことです。ようやく心臓に目を付けたのが、100年ほど前のこと。古代と比べると科学技術が発達しても、心臓は人が触れてはいけない領域だったのです。
そんな聖なる心臓と繋がっている血管がある場所こそが、左手薬指でした。左手薬指に指輪をはめる行為は、相手に自分の命を捧げるような行為だったのでしょう。
日本における左手薬指に指輪をはめる意味は?
なお現代日本において「結婚指輪を左手薬指にはめる理由」は、昔からの風習です。「周りが左手薬指に指輪をはめているから、自分達も左手薬指に」という形です。
日本に結婚指輪が入ってきたのは、明治になってからのこと。明治以前は結婚指輪どころか、指輪の風習すらもなかったのです。だから「結婚指輪は左手薬指にするものである」と言われると、何の疑いも疑問も持たずに従っていたというわけです。だからそこまで深く考える必要はないでしょう。